東京都港区、ロシア大使館の下、東麻布の街に小さな店を開きました。
キリスト教美術と、日本・東洋・西洋の古陶磁、ガラス、現代作家のものなどを扱う店です。打ちっぱなしのコンクリートに、十字の窓のある店です。
今から10数年程前、南青山骨董通りの「古民藝もりた」さんで、一体の木彫の像に出会いました。何なのか、何処のものか、何時の時代のものか全く判りませんでした。しかし、像を取り巻くその空間だけ特に静謐な時間の流れを感じました。ご主人からの手紙で、その像が18世紀フィリピンの産であること、彼の地で篤い信仰をあつめている幼児キリスト=サントニーニョ(聖なる子供)像であることをのちに知りました。キリスト教美術との出会いでした。
その後、上野の国立西洋美術館の「聖なるかたち」と題された後期ゴシックの木彫と板絵の展覧会で出合ったキリストの磔刑像、聖母子像、聖母像、聖人像・・・その聖なるものたちの静かな美しさは衝撃であり、と同時にキリスト教美術、特に木彫という分野に深く興味を抱くようになりました。
まだまだ日本では眼にする機会の少ないキリスト教美術です。展示品は決して数は多くありませんが、皆様に継続的にご紹介できればと思っております。あわせて、美しい静謐な時の流れを感じていただくことを願っております。
東京都港区、ロシア大使館の下、東麻布の街に小さな店を開きました。
キリスト教美術と、日本・東洋・西洋の古陶磁、ガラス、現代作家のものなどを扱う店です。打ちっぱなしのコンクリートに、十字の窓のある店です。
麻布十番の駅からも程近く、散歩の折お気軽にお尋ねください。